こんにちは、Ferie編集室の中村彰宏です。
昨年の夏、すべての道具を先輩ライダーにお借りして参加したことをキッカケにどっぷりとはまってしまったキャンプツーリング。古くから私を知る友人にいわせれば、完全に裏切り者。それまで薄っぺらなテントどころか、バンガローやロッジに泊まることすら真剣に勘弁してほしいと思っていたからだ。
設営や撤収なんてめんどくさいし、埃っぽい屋外での料理は衛生的にどうなんだっていつも思ってた、その上、昼間の炎天下や夜のランタンの薄暗い中でのBBQなど、肉が焼けているのか、生なのか判断すらできないではなか。さらにキャンプファイヤーなど風向きによっては煙に燻されてしまい、帰宅してからも2、3日臭い。極めつけは不気味な虫に噛まれて赤く腫 れ上がったこともある。いまどき安いビジネスホテルを利用すれば、数千円で宿泊できる時代。キャンプ用品をそろえるより圧倒的に安い。
このように完全なアンチ・キャンプ派だった私が、こうして「キャンプツーリング」の記事をブログにアップしようとしているのだから、人間とは変われる生き物なのだなとつくづく思う。これだけ心境の変化は、ほかでもない昨年先輩ライダーに誘われて参加したキャンプツーリングがよほど楽しく快適だったからだ。お借りしたキャンプ用品も便利でカッコイイものだった。テントは設営と撤収がめちゃ楽な上に虫が入ってくる要素は皆無だったし、料理も超がつくほど美味かった。また小さな焚き火台なら燻されるほどでもないし、なにより近くの温泉へ立ち寄り入浴したのは最高に癒されたのだ。
そういうわけで、冬の間に少しずつ道具をそろえ、今年の5月5日、初のソロキャンプツーリングをようやく決行する ことができたのです。記念すべき一回目の行き先は、潮岬、望楼の芝キャンプ場。潮岬といえば、本州最南端の場所。そこの公園には広大な芝生公園が管理され、とても美しい。その一角がキャンプ場となっているのです。何より嬉しいのは料金。通常期間は無料!GWと夏休み期間中は600円で利用できるのはありがたい。
潮岬までのルートは、クルマなら阪和自動車道路をビュンと走るのが一般的ですが、バイク乗りはワインディングが大好物。世界遺産の紀伊半島を縦断するR168線ルートでクネクネ移動することにしました。今回は途中の有名どころはすべてパス。谷瀬の吊橋や、十津川温泉、熊野本宮大社、那智の滝、など全てスルー。ひたすらワインディングを楽しみました。休憩も道の駅のような賑やかなところは避けて、適当な場所でコーヒーブレイク。適当といっても紀伊半島は裏切りません。最高の景色でしょ。
GWの真っ只ということで渋滞が心配でしたがR168は一切渋滞などありません。っていうかガラガラ。走りやすく最高の森林ワインディングを5時間も堪能させていただいた。写真はありませんが、途中、美味い寿司屋に立ち寄り昼食を。そして潮岬に到着したのは14:00頃。とりあえず場所をキープするためにテントを設営。キャンプ初心者には丁度いいと評判のモンベルのクロノスドーム2をサクッと設営。「いい感じ♪」
貴重品と温泉道具以外の重い荷物はすべてテント内に放り込み、やっと身軽になったのでツーリング再開。くしもと大橋を抜け大島を散策したあとは、大好きな場所、橋杭岩へ移動して記念撮影。
そして、その橋杭岩を眼下に望む串本ロイヤルホテルの露天風呂へ。
公衆浴場でもよかったのですが初のソロキャンプを祝ってリッチに。ホテルの露天風呂はゆったりと広くてとても清潔。繰り返しサウナも利用してめっちゃスッキリ。たった1200円でこの眺望と満足感は絶対安いのでここは超オススメスポット。
そして夕景を見るために湯からあがり、キャンプ場のある潮岬燈台付近に戻り本州最南端の夕日を堪能するしました。
夕飯は、定番のマルタイ棒ラーメンに適当な具材とお餅をトッピングしたものとサバの缶詰。料理ができなくても十分うまい夕飯でした。簡単でおいしいキャンプ飯についてはこれから少しずつ覚えようと思いますが、絶対ハズレのない今夜のような温めるだけの料理でもそれなりに満足。
食材の後片付けなど不慣れなことを一生懸命しているとあっという間に22:00。ツーリングの疲れなのか初ソロキャンプの疲れなのか、睡魔と戦うことなく就寝。暇になったら読もうと用意していた本はただの荷物。
翌日の早朝、雨音で目を覚ました。どうやら天気予報があたったらしい。
「さてどうしよう…。」
「Zzzzzz…。」
とりあえず2度寝。
予報では降ったり止んだりだったので、雨が止んだ一瞬をねらって撤収作業を進めます。帰路はR42号の海岸線沿いに北上。串本から、すさみの海岸沿いのワインディングは天気が悪くてもテンションがあがる絶景道路。途中15分ほど山間部に入り一度見たいと思っていた名勝、古座川の一枚岩を写真に収めることに成功。写真の人影をみていただくとそのスケールのでかさがわかるはずだ。
最後に、自宅15分圏内で雨足が強くなり橋の下へ緊急避難。休憩をかねて少し雨宿りしましたが、まったく止みそうにないので仕方なく雨具を引っ張り出し無事帰宅。
最後は雨でしたが、とても楽しいキャンツーでした。
では。
posted by Ferie Staff at 16:36|
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